こんにちは、akaruです。
今回は秋の夜長にどっぷりつかれるファンタジー小説を5作品ご紹介します。
『烏に単衣は似合わない』阿部智里
「八咫烏」の一族が支配する世界。
有力貴族の姫君四人が若宮の妃の座を巡って競いあうが、若宮が姿を現さないまま事件が次々と起こる。
「八咫烏シリーズ」の第1弾。
帯に違わず、見事に裏切られました。
個人的に、作中のとあるセリフからの着地点が好みで、妙に嬉しくなりました。やはり好いた男と一緒になる方が幸せだと思います。
『空色勾玉』荻原規子
〈輝〉の大御神の御子と、〈闇〉の氏族とが激しく争う戦乱の世。
〈輝〉の御子に憧れる十五歳の村娘・狭也は、祭りの楽人として訪れた異郷人の一行から空色の勾玉を渡され、自分が<闇>の巫女姫であると告げられる…
「勾玉三部作」の一つで、日本の神話をもとにしたファンタジー。
輝と闇の戦いの中で、自分というものを見いだしていく狭也と稚羽矢。
死がテーマの一つだと思うのですが、移ろいゆく世界を慈しむこと、過ぎたことを水に流すことを教えてます。
『月の影 影の海』小野不由美
赤い髪をコンプレックスにしている女子高生・陽子の許に、ケイキと名乗る男が現れ、跪く。
事情が呑み込めないまま奇襲を受け、気づいたら地図にない異界に辿りついていた。
案内もなく、裏切られ、異形の獣に襲われながらも、故国への帰郷を誓う。
「十二国記シリーズ」の第1弾。
最初は読むのが辛くなってくるような展開ばかりです。
しかし、たくましくなっていく陽子から強さを分けてもらえる気がします。
『モモ』ミヒャエル・エンデ
町はずれの円形劇場の廃墟に住み着いた女の子・モモ。
「灰色の男たち」が現れ、町の人々から時間を奪おうとたくらんでいた。
不思議なカメ・カシオペイアに導かれ、モモはみんなの時間を取り戻す。
大人になってからこの作品を読んでとても驚きました。
これはまさしく現代のことではないか、と。
効率化や生産性は大切だと思うけれど、その切り捨てたものは本当に「無駄なもの」でしょうか。
心が豊かでなければ幸せを感じられないし、それは人との関わりでしか育めないのです。
『ハリー・ポッターと賢者の石』J・K・ローリング
※こちらの作品は、Kindle Unlimitedで読むことができます。(2024年1月現在)
幼い頃に両親を亡くしたハリーは、母方の伯母一家で虐げられながら育った。
11歳の誕生日にホグワーツ魔法魔術学校の入学許可証が届き、ハリーは自分が魔法使いであることや両親の本当の死因を知る。
ホグワーツに入学したハリーはロンやハーマイオニーと学生生活を送るが、禁じられた廊下に「何か」が隠されており、スネイプがそれを狙っていると考える。
「ハリー・ポッター」シリーズ第1弾。
キャラクターや設定などが魅力的で、読んでいてわくわくします。
楽しいだけではなく、結末に少しほろ苦さがあるのも良いですね。
※Kindle Unlimitedについてはこちらもご覧ください。
さいごに
暑さもおさまってくる秋は、ファンタジーにどっぷりつかるには最適な季節ですね。
ぜひあたたかくしてお楽しみください。
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