こんにちは、akaruです。
今回は秋の夜長に読みたいミステリー小説を5作品ご紹介します。
『十角館の殺人』綾辻行人
大学の推理小説研究会のメンバー7名が、1週間の合宿のために角島を訪れた。
ここでは半年前に、建築家・中村青司とその家族らが青屋敷と呼ばれる自宅で焼死する「謎の四重殺人」が起きており、まだ解決されていなかった。
ミス研のメンバーは十角形の奇妙な館“十角館”に泊まりながら謎を解く予定だったが、一人また一人と殺されていく。
「館シリーズ」の第1作。
十角館といったら“衝撃の一行”ですね。
多くは語れませんが、私もすっかり騙されました。
「館シリーズ」は現在9作品出ていて、10作品目の『双子館の殺人』が「メフィスト」で連載中です。
また、『十角館の殺人』の実写映像化が2024年3月22日にHuluで独占配信されることが決まっています。
※Huluについてはこちらもご覧ください。
『魍魎の匣』京極夏彦
中央線武蔵小金井駅で女子中学生がホームから転落した。
事故か自殺か他殺か。
時期を同じくして、連続バラバラ殺人事件が起きる。
「百鬼夜行シリーズ」の第2弾。
最新作『鵼の碑』も発売されたので、この機会に是非読んでみて下さい。
※「百鬼夜行シリーズ」についてはこちらもご覧ください。
『和菓子のアン』坂木司
※こちらの作品は、Kindle Unlimitedで読むことができます。(2024年1月現在)
デパ地下の和菓子店「みつ屋」でバイトを始めたアンこと梅本杏子。
個性的な上司や同僚に囲まれ、時には和菓子に関する謎を共に解きながら、その魅力に目覚めていく。
「和菓子のアン」シリーズ第1弾。
読みやすい文体と次々に出てくる蘊蓄の面白さのおかげで、ページがどんどん進みます。
洋菓子派で和菓子にはあまり馴染みがなかったけれど、和菓子の奥深さにも気づきました。
「和菓子のアン」シリーズは現在3作品出ていて、4作品目の『アンと幸福』が2023年10月発売されました。
『ジョーカー・ゲーム』柳広司
陸軍内に極秘裏に設立されたスパイ養成学校“D機関”。
そこで養成された精鋭たちが繰り広げる諜報戦。
表題作を含む5つの連作短編集。
軽く読めるスパイ・ミステリです。
漠然と抱いていたスパイのイメージは、大きなミッションがあったり、要人を暗殺したり、爆発に巻き込まれるというものでしたが、この作品では地味といってよいです。
しかし「死ぬな、殺すな、とらわれるな」という戒律の意味は、頷けます。
「ジョーカー・ゲームシリーズ」は全4作品出ています。
『獄門島』横溝正史
昭和21年(1946年)9月下旬。
金田一耕助は、戦友の訃報を知らせるため獄門島を訪れる。
そこで待っていたのは俳句に見立てた連続殺人だった。
「金田一耕助シリーズ」第2作。
犯行は大胆かつ鮮やかですが、それ以上に幕引きの、なんとも言い難いやりきれなさが残ります。
東西ミステリーベスト100、1985年、2012年ともに1位というのも納得です。
さいごに
気になる作品はありましたか?
「有名だけど読んだことない…」という本がありましたら、ぜひこの機会に読んでみてくださいね。
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