【あらすじと感想】百鬼夜行シリーズ第2弾『魍魎の匣』京極夏彦

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こんにちは、akaruです。

百鬼夜行シリーズといえば、昨年2023年9月に最新作となる『鵼の碑』の発売が話題になったのが記憶に新しいですね。

本記事ではシリーズ第2作である『魍魎の匣』のあらすじをご紹介します。

漫画化もされています。

『魍魎の匣』をおすすめできるのはこんな人
  • 厚めの本が好き
  • 蘊蓄が好き
  • ちょっと不気味な話が好き
  • シリーズものが好き

作品概要

  • 著者:京極夏彦
  • 発行:1995年
  • ジャンル:ミステリー
  • シリーズ:「百鬼夜行」シリーズ第2作
  • 受賞など:第49回日本推理作家協会賞受賞

※「百鬼夜行シリーズ」についてはこちらもご覧ください。

『魍魎の匣』登場人物

メインキャラクター

  • 関口巽…小説家。鬱病を患う。
  • 中禅寺秋彦(京極堂)…関口の学生時代からの友人。本業は古本屋、家業は神主、副業は拝み屋をしている。
  • 榎木津礼二郎…関口と京極堂の学生時代の先輩。探偵。他人の記憶が見える。
  • 木場修太郎…警視庁の刑事。関口たちとは旧知。
  • 中禅寺敦子…京極堂の妹。「稀譚舎」の編集者。
  • 鳥口守彦…「實録犯罪」の編集記者兼カメラマン。

  • 柚木加菜子…女子中学生。武蔵野小金井駅で事故にあう。
  • 楠本頼子…加菜子の同級生。加菜子と湖に行く約束をしていた。
  • 柚木陽子(美波絹子)…加菜子の家族。元女優。
  • 雨宮典匡…柚木母娘を世話している青年。
  • 久保竣公…若手の幻想小説家。

刑事

  • 青木文蔵…木場の部下。
  • 石井寛爾…神奈川県警の警部。

『魍魎の匣』作中の時期

昭和27年(1952年)8月~10月

『魍魎の匣』あらすじ

転落

中央線武蔵小金井駅のホームから女子中学生・柚木加菜子が転落し、列車に轢かれた。

帰宅途中だった刑事の木場修太郎は、偶然その列車に乗り合わせる。

事故か、自殺未遂か、事件か。

木場はただ一人の目撃者・楠本頼子の話を聞くが、要領を得ない。

木場は頼子を連れて加菜子が運ばれた三鷹の病院に向かう。

そこに加菜子の姉として現れたのは、木場が憧れている元女優・美波絹子(柚木陽子)であった。

加菜子の容態では転院が必要だが、陽子は転院先に目処はつけていると言う。

小説家の関口巽は、出版社・稀譚舎で単行本出版の提案を受けていた。

そこへ同じく稀譚舎に来ていた若手幻想小説家・久保竣公と引き合わされる。

関口が自宅に帰ると、實録犯罪の鳥口守彦が来ていた。

巷ではバラバラ殺人が騒がれており、関口は鳥口に半ば強引に誘われ、新しく腕が発見された現場である相模湖に取材に行く。

現地で京極堂の妹・敦子と合流し一緒に帰るが、運転する鳥口が道に迷い、怪しげな巨大な箱のような建物がある敷地内に入ってしまう。

呆気にとられているうちに、関口たちはものものしい雰囲気の警官たちに取り囲まれる。

尋問を受けそうな雰囲気の中、現れたのは木場だった。

木場のおかげでその場は帰宅を許されるが、木場は関口たちにここで起きたことは他言無用だと凄む。

失踪

加菜子は三鷹の病院から、陽子の知り合いの外科医がいる「美馬坂近代医学研究所」に移されていた。

重体の加菜子に誘拐予告が出される。

木場は管轄外にも関わらず、上司の命令に背いて研究所に通っていたのだった。

転落から半月経った頃、頼子は事件に関わる証言をする。

それは「加菜子は黒い服を着た男に突き落とされた」というものだった。

事件当日に居合わせた警官が、頼子を美馬坂近代医学研究所に連れて行き、木場に話をする。

その後、木場たちが加菜子に面会する。

しかしその直後、加菜子は衆人環視のもと姿を消す。

鳥口は「穢封じ御筥様」を摘発するために調査をしていた。

鳥口は関口に相談しに行き、関口は京極堂に引き合わせる。

鳥口のこれまでの調査から、失踪少女の一覧と「御筥様」の帳簿に重複があることを発見する。

帳簿を見た関口は、そこに久保竣公の名前があることに気づく。

証言

木場は命令無視の単独行動で謹慎処分を受けていた。

青木が木場の下宿を訪れ、捜査状況を教える代わりに知恵を貸してほしいという。

加菜子の失踪から約半月経った今、陽子が事件当日に黒い服を着た男を見たという証言をしたことを伝える。

青木は連続バラバラ殺人事件と加菜子殺害未遂・誘拐事件に繋がりがあるのではないかと言う。

刑事の青木は、稀譚舎の小泉に話を聞きに行く。

バラバラ殺人事件の遺体現場付近で聞き込み調査を行っていた中禅寺敦子から、主に子供や主婦を中心にして囁かれている噂を聞く。

それは「箱を抱えた礼服の幽霊」が町を徘徊しているというものだった。

『魍魎の匣』感想

シリーズの中でも人気の高い『魍魎の匣』。

作中では1作目の『姑獲鳥の夏』から約1ヶ月後ということで、繋がりが少し感じられます。

箱がたくさん出てくるお話でもありますね。

作中作の『匣の中の娘』もなかなか引き込まれます。

空箱

前作ではちょい役だった木場刑事。

今作では結構活躍(暴走?)しています。

最初の方で自身を中身の入っていないお菓子の箱に例える木場。

後半で吹っ切れて考え方が変わるのがすがすがしいとさえ感じます。

バラバラ

『魍魎の匣』のポイントとなるのは、繋げて考えることと分けて考えることの重要さではないでしょうか。

共通点があるから同じものとは限りません。

幸せ

エピローグ部分も胸に迫ります。

境界を越えてしまえば、幸せになれるのかもしれません。

それがどんなに、他人には理解できなくとも。幸せとは本来、主観的なものですから。

『魍魎の匣』テレビアニメ

『魍魎の匣』はテレビアニメ化もされました。

『魍魎の匣』のテレビアニメを楽しみたい方にはHuluがおすすめです。
2024年1月現在、見放題の対象となっています。

一部構成の変更や省略がされていますが、大筋は原作と同じです。

綺麗な絵の中に不気味さもちゃんとあって、とても良かったです。

是非見てみてくださいね。

※『魍魎の匣』アニメ版についてはこちらもご覧ください。

『魍魎の匣』の次の作品

『魍魎の匣』の次の作品は『狂骨の夢』です。

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